足のむくみや息切れはありませんか
むくみというと「腎臓病」が考えられますが、「心不全」によるむくみも高齢者には多いようです。
心臓病には狭心症や心筋梗塞等いろいろなものがありますが、死因で最も多いのが「心不全」で、心臓病全体の約43%を占めています。
心不全は心臓の働きが低下して命に関わる状態のことで、病名ではありません。心筋梗塞などの心臓病や、糖尿病などの生活習慣病が原因となり、長い年月をかけて進行します。
そのため「心不全」は高齢者に多く、超高齢化が進んでいる日本では患者が急増しています。
心不全で亡くなった芸能人としては、俳優の大杉漣さん(享年66)、地井武男さん(享年70)が記憶に新しいところですね。
心不全の代表的な症状は、「息切れ」と「むくみ」
■息切れ
加齢によるものとの違いは、軽い運動でもすぐに疲れる点です。
初めは坂道や階段をあがる時に息切れがし、進行するとトイレに行くだけで息切れがします
■むくみ・体重の増加
スネを指で10秒ほど押して、離してからも凹みが残る場合は注意が必要。
心臓のポンプ機能低下で、足の水分を心臓へ戻せないために足がむくむのです。
*体重を毎日測っていると、早期発見につながります
対策としては、まず血圧のコントロールに心がけること。生活を整えることが大切です。
そして、心不全と診断されたら、主治医とよく相談して治療を続けることです。心不全の治療薬の進歩は目覚ましいものがあります。状態が改善すれば、また元気に生活できるようになってきています。
でも、そのまま安静にしていてはいけません。
安静は悪化に繋がることがあるので、症状が回復してきたらなるべく早く“自分の状態にあった運動”を開始した方が良いようです。やはり、主治医の指示に従ってください。