認知症予防(食事編:カレー・緑茶と抹茶)
6.カレー
カレーはお好きですか?
カレーを常食しているインドにおいては、認知症の発症率が低いことをご存知でしょうか。
インドだけではなく、日本においても、「長期のカレー摂取頻度が高いほど、認知機能が有意に良好」との研究結果が報告されています。
その理由は、カレーに含まれる「ウコン」にあると考えられています。ウコンに含まれるポリフェノールの「クルクミン」には、アルツハイマー病の原因となるたんぱく質「アミロイドβ」ができるのを防いだり、分解する効果があることがわかっています。
ウコンの粉を市販のカレールーに追加で入れたり、お米を焚くときに入れてターメリックライスにするのも良いですね。カレー粉は、炒め物やスープに活用できます。
<カレーの栄養・効果・食材>
クルクミン アミロイドβの発生抑制・分解 など
食材 カレールー、カレー粉、ウコン粉
食べ方 カレーライス、炒め物、スープ、ウコン飲料
7.緑茶・抹茶
緑茶や抹茶は、ポリフェノールの一種である「カテキン」や、旨味成分である「テアニン」が豊富に含まれています。カテキンは、抗酸化作用や抗炎症作用に加えて認知機能の低下を抑制するという報告があります。
テアニンは、リラックス効果によるストレス軽減、カテキンと同様に認知機能の低下を抑制するといわれています。
緑茶や抹茶は、ペットボトルで手軽に飲むことができますが、茶葉からしっかり淹れることでカテキンを多く摂取することができます。
消費生活科学センターで行ったテストによると、急須で淹れたお茶に含まれるポリフェノール量はペットボトルの緑茶に比べて、カテキン量が2.5倍という結果が報告されています。
緑茶は、がん・むし歯・心臓病予防やLDL(悪玉)コレステロール低下、中性脂肪上昇の抑制など、多くの健康効果があります。
1日3~5杯を目安し、カフェインの過剰摂取は、不眠や動悸などの原因となるため、飲みすぎに注意しましょう。低カフェイン緑茶という選択肢もあります。
また、緑茶には鉄分の吸収を阻害するタンニンが含まれているため、食後30分ほど経過してから飲むと良いでしょう。
<緑茶・抹茶の栄養・効果・食材>
カテキン 抗酸化作用、抗炎症作用、認知機能の低下抑制
テアニン リラックス効果、ストレス軽減、認知機能の低下抑制
食材 緑茶、抹茶
目安量/日 3~5杯
飲み方 急須(おすすめ)、ペットボトル飲料